大月町 牧野富太郎の道を歩くプロジェクトの初日

Iryo2008-11-28

柏浦から山を登って芦ノ澤までみんなで歩いた.ハマラッキョウに,ツバブキ,ツリガネニンジン.歩けば知らない草木が目に入り,いい香りがするもの,食べられるもの,謂れのあるものいろいろで,そうしてますます知りたくなり,知ればますます歩きたくなる草木の不思議.

100年以上前,同じこの道を歩いた人がいた.明治14年,文明開化華やかなりし頃,東京に背を向けて,山を越え,橋を渡り川を越え,蜜蜂が舞う頃,牧野はひたすらにこの地を歩きまわった.名もなき花があれば名をつけた.その数2500.自らの新種発見も600種にのぼる.早くに両親を失くしたが不思議に笑顔の多い人だった.

旧くて大きな栴檀の巨木はただその場所で鮮やかな青色の花を5月がくれば咲かせ続けた.廃校になった小学校から,子供たちの声が消えてもうずいぶん長い時間が過ぎたのだろう.途中で雨が降り出して小学校の教室で雨宿りをした.町田さんのつくったムービーをみんなで眺め,稲垣先生の話を聞き,竹田さんや地元の人たちとたくさん話した.楽しかったな.