京都 都道府県対抗駅伝

Iryo2008-01-14

京都に行ってきました.たいてい普段は月に2,3回は行く用事があるのですが,年末は時間がなくていけなかったので久しぶりです.仕事で2泊したのですが,都道府県駅伝をやっていて,高校時代の恩師が代表の監督をやっているものですからスタッフとして応援しにいってきました.

一区の清家さんは昨年区間賞でしたが,今年もトップ集団争いで好位置につけ,その後中学生や高校生が緊張感のあるレースの中,しっかりつないで,最後はマラソンの野口さんに抜かれたものの10位でゴールしました.駅伝はチーム制ですので,場合によっては体調不良でうまくたすきがつながらない場合もあったりしますが,ここ数年ではもっともいい成績となる第十位でゴールということでほっとしました.

駅伝なので参加選手だけでも補欠選手をあわせれば500人以上,スタッフやマスコミも含めると相当な人数です,順位のいれかわりが激しく互いにしのぎを削っているわけですが,だけどどこか和やかな雰囲気もあったりするのは,(僕の一学年下で県の強化合宿などで一緒に練習した)真木さんや,真木さんにあこがれてレースを始めた野口さん,恩師の教え子の土佐さんなど都道府県代表の頃は選手としてはまだ無名な頃に出場していてあんまし成績がよくなかったり,あるいはこのレースでごぼう抜きで名を馳せたりと,ともかくそういうつながりのあるOB/OGがたくさん会場にいるせいでしょうか.みんなが知り合いみたいで高校時代や現役時代を思い出しながら同窓会みたいな不思議な雰囲気のなかで応援しています.

都道府県対抗といえば,もうひとつの名物は,長崎の皿うどんや熊本の熊本ラーメン,島根の出雲蕎麦や,北海道のじゃがバターなど,各地の名物の露店に会場の西京極の陸上競技場に並ぶことです.京都の各県人会の皆さんが出店しているようで,独特の熱気があふれています.ふるさとの懐かしい味を味わってなんだかふるさとのチームを応援しようという気にさせる不思議な作用があるように思います.

まちづくりで産業が大切だとか,経済はどうなるんだとか,そういう話を聞きます.でも1000年以上前から,京都って町はここにあって,別に自動車も半導体もコンビニもなかったけど,人は寄り集まって,暮らしてきたように思います.100年たてば今のクルマも半導体もコンビニだってなくなっているかもしれません.それでも人はより集まってにぎわいを楽しむことに歓びを見出したいと思うはずです.「住む人」がいて,外から「来る人」がいて,緊張感も適度にあって,一生懸命なんだか一緒に楽しんでいる.そういう場があることがもっとも重要ではないかと思ったりしました.