本郷 五月祭 A+展

本郷で五学祭.建物の管理責任者なので,ぷらぷらと,maison de A+という建築集団さんの展示を眺めています.
kageの展示です.都会で暮らしていると光が多く強すぎて(無影灯とまではいいませんが)影の存在を意識することは稀です.でも小さい頃の思い出って,夕暮れに川べりの土手に長く伸びた影の映像であったり,公園遊んだ後,木陰がゆれる中で飲んだ麦茶だったり,懐かしい記憶に対象そのもの以外の何らかの影のようなものがついてまわりながら,名残りを残している気がします.この展示ではあくまで主体は影にあるというギミックを用いていますが,対象そのものをどう映えさせるかではなく,影そのものをどう際立たせるかに焦点を絞った展示はなかなか面白いものでした.影響という字は,確かに影が響きあうと書きますが,影と薄い布を使った人の影が重なりあうインスタレーションもうまく機能していました(でも光はもう少し工夫してもよいかも).
city In roomの展示は,小技が効いてました.引き出しのアイデアはなかなかですし,部屋の中に都市を挿入するというコンセプトもおもしろいです.コンテクストを土木的に読み込んだり,建築的に突然浮遊のコンセプトを持ち出したりして無視するのでもなく,建築空間としての部屋に都市空間のコンテクストそのものを挿入して創発性みたいなもの刺激するというか,面白みを加えた点は楽しかったです.でも1点集中で正面突破というのも見たかった気がスコシしました.
我々の四万十・南伊予風景街道の街道灯篭祭りのポスターもWさんが廊下に貼り出してくれました.はっきり便乗なわけですが,ささやかに五月祭でもPRさせてもらいありがとうございました.
9時過ぎに撤収完了した模様.みなさんおつかれさまでした.というか,地味にツアー・オブ・ジャパンの最終戦が終わってる.