神山 風景づくり夏の学校 3日目

Iryo2007-06-17

風景づくり夏の学校 3日目

鴨島を出たのが朝6時過ぎ,藤井寺をお参りした後,7時に出発して12時過ぎに焼山寺に到着しました.途中川遊びなどをしたことを考えるとまずまずのペースです.疲れがみえる人もいましたが,天気がもちそうということで,全員で奥の院を目指して出発.脱落者が出ることなく,無事頂上までたどり着きました.

道中,四国山地の山の中腹(驚くべき高度の位置)にいくつもの集落を見つけました.同じような山の上の集落である徳島の東祖谷村に住んでいたアレックスカーは,韓非子の一説「犬と鬼」,『「犬」は描くことが難しいが,遠い存在すらオボロゲなもの「鬼」は簡単に描くことができる』という一説を引用し,壊されていく日本の風景とそれを取り巻く社会環境について嘆いています.

「鬼を描く」のと同様に,ただ耳障りがいいだけのリアリティのない解決法を「みんなのためには」,「地域のためには」といって繰り返し語ることそのものには何の実効力もありません.みんなとは誰で,地域とはどこのことなのか?それをまずはっきりさせないと何も見えてこない気がします.いろいろなことを考えさせられた3日間でした.